【テレビ感想】峰不二子という女

4月になっちゃったわけですが,桜も咲き始めたというのに,なんだ,この寒さは。

寒いのはテレビ界も同様で,今クールは何も見るものがない。いくらミステリが好きだからってジャニタレのドラマなんぞ見てられるか。

楽しみにしていた『LUPIN the Third 峰不二子という女』も案の定,関西では放送してくれない(日テレと南海放送でしか放送しないんだと。なんだ南海放送って)ので,ひとり憎井毒郎もとい貫井徳郎祭を開催していたところ,ネットで無料配信しているのを知って,喜び勇んで見たのであった。

いくら夜中だからって,ちょっとエロすぎるんじゃないの?とか(1stは,もっと「隠した」エロだったぞ),なんだ,あの雑な影の付け方とか,菊地成孔の音楽は全然キャッチーじゃなくてダメダメじゃねえかとか,まぁいろいろ文句もあるわけだけれど,思ってたより面白かった。

何がビックリしたって,クリカンである。「若いルパン」という設定が幸いしたのか,まるっきり別物として見てるからなのか,まったく違和感がない。所詮物真似芸人だのなんだの言われながらも17年も演じ続けてきたのは伊達じゃないってことか。むしろ,TVSP『血の刻印』で増山江威子そのものだった新不二子の方が違和感あり。

楽しめたのは楽しめたんだけれど,これをやっちゃった後で,知らん顔してTVSPも続けるのかしら。個人的には,もう少しエロを抑えて,1年おきに1クールってな感じで続けてほしいと思います。て言うか,関西でも放送しろ。パソコンの画面じゃ満足できんぞ。