このジャズを聴け!【ギター編】

ジャズ・ギターのアルバムなどというものは,暗くて退屈で辛気臭くて,というわけで,あんまり楽しいものはないわけですが,それは,いわゆるガイド本を当てにしているからなのだね。ああいうガイドに取り上げられているのでは,Wes Montgomery の“Full House”1枚くらいです,聞いて楽しいのは。私なら,明るめの Howard Roberts の“Jaunty-jolly!”,渋めの Attila Zoller の“Gypsy Cry”あたりをオススメしますね。
でも,本当に楽しいジャズ・ギターは,何はなくとも Grant Green にとどめを刺しますな。それも中期以降,不良化してからのアルバムがイイですよ。“The Latin Bit”“Live at the Lighthouse”の2枚をお勧めします。とにかくノリノリです。同じくノリノリ系の,Boogaloo Joe Jones の“Snake Rhythm Rock/Black Whip”(2 in 1 です)も,腰を振り振りチーパッパですよ。
そんなもので満足できず,更に変態の世界を味わいたいあなたには,Gabor Szabo の“Jazz Raga”を強くお勧めします。ギターとシタール,夢の共演です。