Lupin the Third ’80 (エレクトーン演奏)


◆鎌田竜也『JAZZ喫茶マスターの絶対定盤200』というのが出たと聞き,ちょいと本屋に行きました。発行元の静山社文庫なんて見たことも聞いたこともないので,文庫本探すならここ!のジュンク堂京都BAL店へ。ただし,ここにもクイーンの『フォックス家の殺人』はありません。やっぱり絶版か……。まぁ,それはさておき,『JAZZ喫茶マスター〜』ですが(ちゃんと静山社文庫を置いてた。立派)「一世を風靡したジャズ喫茶の「絶対定盤」200枚と全国マスター伝説であの空間を紙上に再現。 艶っぽく華のある音,疾走するアドリブ,情感たっぷりのプレイ,人生の機微を感じさせる奥深さ―名店のマッチコレクションも収録」って売り文句なんですが,「絶対定盤」のセレクト基準が分からないし,全国マスター伝説って,数人のエッセイだかインタビューだかが少し載ってるだけ。マッチなんかドーデモいい。これで880円は高いぞ。鎌田竜也という人は,以前に(「鎌田竜也+Jazz Magazine」名義で)出した『ジャズ喫茶マスター,こだわりの名盤』(これは確かに優れもの)が売れたもんで,二匹目のドジョウを狙ったか?でも,あえなく撃沈だな,こんな内容じゃ。ジャズ関係では,もう読むに値する本は出てこないと思った方がいいかもしれない。
◆ついでに店内をうろついていたら,探偵小説研究会の『2011本格ミステリ・ベスト10』が出ていた。もう,そんな時期なんですなぁ。以前は,自分が読んだ本が何位になっているか,を楽しみにしてましたが,最近じゃ,新刊どころか好みの作家の作品すら追いかけられなくなって,ランキング内で自分の好みに合いそうな本を探して1年以上遅れて読むという体たらく。読書が趣味なんて畏れ多くて言えなくなっちまった。情けない限り。お恥ずかしい。