資生堂 IN & ON


◆2ヶ月に一度,高脂血症の治療に通っている。診察して検査して薬貰って1万円近くが飛んでいく。鬱は月に2回,1回1500円ほどだ。タバコとギャンブルには手を出してないし,酒だって,週に缶ビール4缶くらいだから,そんなに飲む方じゃないだろう。旅行に行くでもなし,浮気するでもなし(ただし興味アリ),他所の旦那さん達よりは金を使わない方だと思うけど,あんまり蓄えができないのは,この医療費のせいなのだな。
◆図書館から借りてきた,千街晶之,大川正人,戸田和光,葉山響,市川尚吾による『本格ミステリ・フラッシュバック』は,「本格不遇の時期の傑作・怪作を徹底的に紹介する」というスタンスが,なかなかよろしい。こいつを徹底的にチェックして,図書館へ行くのだ。本は,もう私にとって「買うもの」じゃなくて「借りるもの」になってしまった。買うのは,図書館とかじゃ絶対読めず,すぐに店頭から消えてしまうような,必要最小限のものだけ(それが「別冊映画秘宝」であるところが,なんとも……)。
◆一方,杉田宏樹著『ジャズ魂(ジャズスピリッツ)厳選ジャズアルバム250名盤』は,あまりにも当たり前のガイド本だったので,初心者の域は脱した(はずの)私には,少々不満。で,タワレコのメールを読んでたら,P.E. Hewitt Jazz Ensembleの“Winter Winds : The Complete Works 1968 - 70”というのが紹介されてた。P.E.ヒューイットというのは「サン・フランシスコ,ベイエリアを拠点に60年代から活動する幻のピアニスト/ヴィブラフォニスト」らしい。で,このアルバムは「これまで未CD化だった1,2作目を含む全3枚をボックス・セットとしてコンプリート復刻」したもので「レトロ・ヴィンテージなモーダル・ジャズ・サウンドになんともスモーキーなエッセンスが極上のグルーヴと音世界を聴かせる至高の逸品」だそうだ。それが2,731円。こりゃ,かなりの徳用盤だ。で,予約してしまいました……こんなことしてるから貯蓄に回らないのか?それにしても輸入盤で「44ページに及ぶブックレット付き」ってのは,却って迷惑だぞ。
◆桜は明日が一番見頃かもしれない。無名の名所へ出かけてみるか。