今日は難しいお話

美しい……

加藤あい破局のニュースに思わず顔もほころぶ私です。中田浩二って言われると「カムイ?」としか思えない私は……
コリン・ウィルソンの『現代殺人百科』というのを読んでいるのだが,あまりに淡々とした筆致に何の感動も覚えないという状態になっております。かと言って,思い入れたっぷりに書かれても困るんだら〜がぶらっちょなのだが。ここ20年来の衝撃的殺人事件103ケースについて書かれているのだが,宣伝文句とは違って,犯人の心理を抉るとか何とか,そーゆーのは無いのだ。淡々と事実が書かれている。私には物足りない。
◆なんだってまた,こんな本を読んでるかというと,何故私は人殺しもせずに生きていられるのか,について考えてみたいと思ったからなのだった。そんなこと普通の人は考えないかもしれないが,この前の秋葉原の事件とかやたら増えている気がする「殺す相手は誰でも良かった」通り魔事件なんか見ていると,犯人の気持ちも分かってしまう自分というものがいて(犯行を正当化しようとしているとかそういうことではないので念のため),彼と私の間に横たわるものが何なのか知ってみたいのである。
◆私は鬱病患者でアトピーで背は低いし足は短いしと容姿についてはコンプレックスの塊で,おまけにスポーツだの運動だのは大嫌いな超インドアなオタク第一世代(オタクであることを知られたら道で石でも投げられそうだった世代)だけれど,世間一般からみれば,かなり幸せな暮らしをしていると思う。親方日の丸の商売だし(それも最近怪しいけど),ワーキング・プアじゃないし,今朝も歯医者で歯石取ってもらったし,親兄弟も元気だし,結婚して子どももいて,何が不服なんだ?と怒られそうだ。しかし,幸せというのは,そんなふうに測るものではないのだ。何をしてても楽しくない,そもそも何をしようという気にもなれない,生きている意味が分からない,頑張らなきゃいけない理由が分からない……人によっては「甘えている」と言われて終わりな感情だが,これが全身を支配しているのだ。そんなとき,ふと外を見ると,なにやら楽しそうな人達が楽しそうに歩いていて,そういう人たちに猛烈な嫉妬と怒りと絶望的なほどに「青臭い」殺意を感じるのだ。これってなんなんだろう?しかも,そういう殺意を何かで昇華しているという実感がない。心の底の方に黒く重く沈殿していっている気がする。いつか私も人を殺してしまうのだろうか。それとも,これまた最近大流行の自殺に走るのだろうか。