重い日

石橋杏奈

◆体がずず〜んと重い。毎年恒例の夏バテか,はたまた冷房病か。というわけで休んでしまった。貴重な数少ない休みが……
◆嘆きつつ,のりりんさんオススメの深水黎一郎『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』読了。なかなか面白くは読んだのですが,ちょっと淡々としすぎてるかなぁ。もっと芸術家の業というかなんというか重苦しいほどに書いても良かったんじゃないかと思います。この人の前作『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』ってのを読んだ気がするのだが……全然覚えてない。
◆また。また,通り魔ですか。被害者と家族,友人の皆様には心の底からお悔やみ申し上げます。私なんぞに申し上げられたって仕方ないことではあるのだが。「通り魔を弁護する気はさらさら無いが,その心理には共感できるものがある」と公言している私なんぞに言われても,ね。念のために言っておきますが「罪を憎んで人を憎まず」なんてことを言おうとしているんじゃないですよ。その罪を犯した人も丸ごと憎むのが当たり前だ。何故殺されなければならないのか,殺されなければならない理由が何一つ無い被害者の気持ち,理不尽にも突然親しい人を奪われた人達の気持ちを思うと,さっさと死刑にしろとしか言いようがない。いや,それよりも被害者側に引き渡して思うさまリンチさせてあげればよろしい。しかし,なんでこんなギスギスした社会に生きなければならないのだ。この社会のシステムが,もうどうしようもなくダメなんでしょうね。処方箋なんて出せないほどに。明日は我が身か。