今年最初の読了本

♪いつか誰かが〜

◆読了本は東直己『探偵,暁に走る』。ススキノの俺シリーズで,「俺」が一気に歳食って50歳になってから低調(前作がつまらなすぎたからな)なものの,今回はなんとか取り返してます。しかしなぁ,そうなると畝原シリーズと大して変わらないんだな。て言うか一緒だ。「俺」が若くて,若さゆえに未熟で単純で切なくてって雰囲気が懐かしい。
◆見たぞ『いつか誰かが殺される』。角川三人娘の最も不遇な一人,渡辺典子のアイドル映画なのだが……なんじゃこりゃ。ストーリー無茶苦茶。展開も無茶苦茶。演出はボロボロ。アイドル映画だから多少辻褄が合わなくてもヒロインが良けりゃ大目に見るが,渡辺典子の魅力を何も引き出せていない。誰だ監督は?……崔洋一。ダメだな。期待する方がバカってもんだ。しかし,赤川次郎の原作もこんなのなんだろうか?だとしたら稀代の最低作だぞ。タイトルと違って,あまりの緊張感ゼロぶりにビックリ。橋爪功加藤治子も何をどうしていいんだかサッパリ分からなかったのではないだろうか。白竜は歌ってるだけだし。どんな風に頑張ったら,こんな駄作を撮れるんだろう?トンデモ映画って言ったら,トンデモ映画たちに怒られそうだ。『晴れときどき殺人』の方がずっとマシだ。思い切り脱力してしまった。はらほろひれはれ。

オススメの「俺」シリーズ