二丁包丁

ぎゅっぎゅ〜ん

KBS京都で再放送中の横溝正史シリーズは,昨夜から『真珠郎』。正月だってのにスペシャル番組も何も放送しないあたりに良心を感じます。この『真珠郎』はDVDレンタルで発見できなかった作品なので私も初見。中山仁原田大二郎の若い姿が感動的。そして肝心の真珠郎は早川絵美です。と言っても知らない人が多いでしょうが,『ザ・カゲスター』のヒロイン,ベルスターですね(余計に分からんか)。なんとこの真珠郎,原作では蛍を口に入れるとぼ〜っと頬が光る程度だったのに,テレビでは全身が光ります。発光人間です。全部で3回しかないのが惜しいね。まぁ変に引き伸ばされるのもたまらんが。
◆図書館に取り寄せを頼んでる本がまだ来ないので,中山康樹マイルス・デイヴィス―ジャズを超えて』と千街晶之『水面の星座 水底の宝石』を読む。よい本は何度読んでも面白い。推理小説だとなかなかこうはいかん。再読三読に堪えるのがよいミステリなんてことも言われるけれど,結末の驚きって奴は二度は味わえないですからねぇ。私自身クイーンの何冊かしか再読したことはないです。
◆商店街で包丁振り回してた16歳が捕まった。まぁ死人が出なくて何よりでした。なんだか「誰でもいいから皆殺しにしたかった」とか言ってたくせに「人間関係に悩んでた」とつまらない動機を口にし始めたようです。アホですね。私は「誰でもいいから〜」という無差別殺人鬼には,なんとなくシンパシーを感じます。群衆の中の孤独というか皆が皆幸せそうに見えるというか,そんなときに湧く殺意ってのは分かる気がするのです。ストーカーの気持ちも分かります。女風呂を覗く奴の気持ちも分かります。でも女便所を覗く奴の気は知れません。電車の中で痴漢する奴も理解できますが,下着ドロの気持ちは分かりません。なお,当然ながら犯行を推奨したり正当化したりしているのではないので念のため,って,こんなことわざわざ書かなきゃならんのが面倒じゃのう。