【2012年上半期総括】書籍編

ミステリ関連では,何故か突如「赤外線男を読みたい!」という声が降ってきたので,表紙で選べば春陽文庫なんやけど,収録作品を重視して,ちくま文庫の『怪奇探偵小説傑作選5 海野十三集 三人の双生児』を購入。代表作である『蝿男』も読まなきゃならんので,別途,講談社大衆文学館版を購入。それと,発売当時,何故かスルーしていたポプラ文庫クラシック(表紙絵も挿絵も完全復刻,言葉狩りもなしのスグレモノ!)から,乱歩の『怪人二十面相』,『少年探偵団』,『妖怪博士』,『青銅の魔人』,『宇宙怪人』,『悪魔人形』,『電人M』の7冊(我ながら厳選してるねぇ)を,南洋一郎の(ルブランの,ではないぞ)『813の謎』をゲット。角川文庫が復刻した,横溝の杉本一文表紙ver.は,中身が言葉狩り後のものなので見向きもしませんでした(古本で『真珠郎』と『夜歩く』は買うたけど)。というわけで,ますますレトロ方向驀進中で,新刊なんか全然追えてない。て言うか,年末恒例の各種ランキング本を読んでも,ロートル読者化しててピンと来る作品が激減してるんで,ごく一部の作家以外は追う気もなくなったというのが実情ですな。
特筆すべきは洋泉社が私のツボを突きまくって『80年代ガキTV&シネマ大百科』,『衝撃の世界映画事件史』,『鮮烈!アナーキー日本映画史1959〜1979』,『映画の必修科目03〜異次元SF映画100〜』と4冊も買わせやがったこと。これで,またレンタルビデオ屋に通わなきゃならなくなるではないか。