百器徒然袋

x001it2005-01-26

京極夏彦の『百器徒然袋−雨』を読み始めたけど,これがなかなか読みやすい。榎木津を主役に据えた京極堂シリーズの番外編で,何と言っても短いのが良い。短いったって,いわゆる中篇よりチト多いくらいのイメージですが。『巷説百物語』シリーズに次ぐ面白さです。そういえば京極堂シリーズの『姑獲鳥の夏』が映画になるらしい。無茶するねぇ。妖怪についての薀蓄を,どう表現するんでしょう。あの分量を封じ込めるのは並大抵のことではないぞ。それに,ミステリーとしてのオチについては映像にできない,て言うか,しちゃうと元も子もないって作品なんやけど,一体どうするつもりなんでしょうか。監督は実相寺昭雄。てことは,異常な接写,逆光や乱反射使いまくり,なんとなくおどろおどろしくも美しい雰囲気だけ醸し出されて,中身は大したことないという,ある意味原作に忠実な作品に仕上がるのでしょうか。京極堂堤真一(えっ?),関口に永瀬正敏(ええっ?),榎木津に阿部寛(えっ?),木場に宮迫博之(ええっ?)というキャスティング。なんとも評しようがないですな。木場に宮迫使うくらいなら,関口に蛍原の方が良かった気がするが。ヒロインは原田知世らしい。おいおい,実相寺監督作品やぞ。脱がされるぞ,辱められるぞ,知世ちゃん。