野呂盆六

三連休なんて、あっという間やなぁ。

録画しておいた野呂盆六を見た。「鬼・もう1人の女〜本庁のコロンボ×記憶の消えた殺人犯! 脅迫状に印された赤い鬼!? DNA鑑定が暴く父娘の秘密」……長いわぁ、タイトル。それはさておき、何となく前回見逃した気がする野呂盆六シリーズ、またまた京都で事件発生なのである。何故、毎回京都ロケ?今回は新風館(烏丸三条)から走って逃げ出した女の子が行き着いた先は西陣京極(千本中立売)という、恒例のワープも登場(車でも20分近くかかるぞ)。京都ロケは、無茶苦茶が手に取るようにわかるので、住人としては格別の楽しさがあるな。

で、ストーリーの方は、ああ思わせてこう、こう思わせて実は、と二転三転するのが、さすが長坂秀佳、ただの2時間サスペンスで終わらせないぞ!という気合を感じさせる(倒叙方式は完全に捨てたのね)。関根恵子の役名が「涼風凛子」という恥ずかしさ満点のネーミング(その姪の苗字が「あまみ」なのは宝塚つながりか?)なのも、いかにも長坂。これを見ると、長坂の腕はまだまだ衰えてはいない、あの『特捜最前線2013』の酷さは、やっぱり脚本以外の部分に理由があったのだなぁと思えてくる。この調子で、もっと面白い作品をバンバン書いてもらいたいものである。