◆森村誠一『高層の死角』読了。面白くないぞ。特に後半がつらい。まぁ，単に私がアリバイ崩しモノを好まないというだけのことかも知れんが。特に時刻表と睨めっこなんてのは最悪。だって結局何らかの方法で崩れちゃうんでしょ，鉄壁のアリバイとかいう奴は。「○○方面に行くと見せかけて××行きの列車に乗るとは！」とかドーデモいいんだ，そんなこたぁ。あぁ，なんか都合のいい乗り物があったのね，って程度にしか印象に残らないし。そもそもタイトルが意味不明だぞ。前半の謎「二重密室」のことを指してるのか？あれって「死角」なんてほどのものか？あぁ，そういえば私は密室モノも嫌いなのだった。だって結局何らかの方法で開いちゃうんでしょ，密室とかいう奴は。単に私の好みに合わなかっただけか，それとも，やっぱり乱歩賞受賞作にろくなものはねぇってことなのか。
