デレック・スミス『悪魔を呼び起こせ』読了。これは、なかなかに楽しめた。もともと密室モノは好きじゃないし、犯人だって、ほとんどの人が当てられるだろう。でも、お話はスイスイ進むし、文章も読みやすくてよろしい。やはり、こういうふうに気持ちを乗せてくれる文章というのが、一番大切なのだな。
一方、法月綸太郎『挑戦者たち』は酷い。こんなもん、どうしろというのだ。いちびった奴が、いちびったことを書いているだけ。これを新刊でございますって出して、金を取ろうなんざ、阿漕にも程がある。法月は、いったいどういうつもりなのか。
