ぶち殺すぞ,てめぇ

在りし日の……

◆うちの課長は細かい。多分,暇だからだ。いつも何もすることが無くて,動物園の熊みたいに部屋の中をうろうろしている。今日は,私が担当する仕事のひとつが一段落,という日だった。いろいろ失敗もしたし怒られもしたけれど,終わりよければすべてよしってことで,何はともあれ,お疲れ様でした,って言うのがあるべき上司の姿だろう。それが言えないんだな,あの課長は。
◆今日仕上がった仕事を社内のイントラネットにアップしなきゃならなかったのです。朝一番の会議で「午後にはアップしますので御覧ください」って言ったのだ,私は。もちろん,その仕事だけしてるわけじゃないから,優先順位つけますわな,普通。で,ネットにアップは一番後に回して夕方にでもアップしようと思ってたのだ。だから,わざと「午後には」って微妙な言い方をしたのだ。なのに課長は昼過ぎにふらふらとやって来て,「まだアップしてないのか。『昼にはアップ』て言うたんやから,それくらい出来てんとあかんで」と捨て台詞を残していきやがったのだ。
◆あのな,俺は「午後」って言ったんであって「昼」とは一言も言わんかったぞ。こんなことも聞き分けられないんなら,耳鼻科へ行け,ド阿呆が。いや,ほんまにキレかけましたわ。私はもともと気が短い。それを思いっきり我慢して,やっとこさ社会生活を営んでるんだ。命が惜しかったらお前みたいなカスは俺に構うな。
◆さっきテレビで大場久美子が往年のヒット曲「スプリング・サンバ」を歌ってた。驚くほどに歌唱力が良くなってない。そういう意味では懐かしくて癒されたけど,48歳で,あの歌はキツすぎるぞ。