吸血蛾クレア

これが吸血蛾怪人だっ!

◆人間,堕落してはいかんということで,昨夜は石崎幸二『袋綴じ事件』を読み,今朝は早よから『吸血蛾クレア』という狂った映画を見る。19世紀半ばの英国,男達が全身の血を抜き取られて殺されるという事件が発生。事件を追う警部(ピーター・カッシング!)は昆虫学者親娘に目をつける。なんと,その娘は実は昆虫学者が作った蛾の化物(作った目的は明かされない)で,普段は娘の姿に変身している(考えてみればスゴイ科学力だ)が,血に飢えるとショッカー怪人の100倍ショボい姿に戻って男達を襲うのだった。学者は2号怪人(オス)を作ろうとしていたが,吸血殺人ばっかりで他に何の役にも立たない1号に腹を立てて(だから何の役に立てようと思って作ったんだっつーの)「もぉやめじゃ!」と逆ギレ,2号怪人に火を放つが,「私の仲間に何するの!」と怒った1号怪人に殺されてしまう。そこへやってきた警部は蛾の習性を利用して暢気に焚き火をし,「飛んで火にいる夏の虫」となった怪人を焼き殺すのだった……というわけで,謎の一切が明かされないまま終わる脱力映画。
◆こんなのを見たあと,切通理作『お前がセカイを殺したいなら』を読むと一層ブルーな気分になり,堕落って何なんだろうって境地に至ります。そのあとは,またまた図書館へGO。さすがにゴールデンウイークだけあって空いてました。それにひきかえ行動パターンがいつもと同じ私。切ない話だなぁ……せめて,ちょっとでもクリエイティブに暮らそうと,拙サイトのトップページの色を変えてみたりして足掻いているのでした。