風都探偵13

年を取って朝が早くなると、いろんな用事が午前中で済んでしまう。図書館が開く前に録画してたドラマを1本以上見終えてしまう。軽く部屋を掃除して、図書館に行って、あんまり暑いんで、予定を繰り上げて散髪に行って、帰ってきたら12時。 『風都探偵』13巻…

悪魔に委ねよ

大和屋竺映画論集『悪魔に委ねよ』は、ああ、この世代の文章って、こんなんだよなぁという読みにくさ満開で、読み通すのは、かなりツラい。論じられている作品や俳優も癖がありすぎて、同時代人ではない私にはキツイ。帝国の逆襲について書いてある文章もあ…

密室黄金時代の殺人

1か月ぶりに、何の予定もない土日。帰って暇を持て余してしまうのだが、くしゃみ鼻水鼻づまりに涙ボロボロで、これって風邪なのか何かのアレルギーなのか。せっかくの休みに体調崩してちゃ世話がない。 『密室黄金時代の殺人』は読みやすかったけれど、ハウ…

硝子の塔の殺人

昨日歩きすぎたんで足が痛い。それでもなんやかんや用事をして、昼からはゆっくりできた。 『硝子の塔の殺人』は、面白く読むには読んだが、何と言うか、こういうのって一般的な読者に対して逆効果にならんのだろうか。オタク臭がキツ過ぎやしないか。登場人…

突然の明日

家内と息子が里帰りした。なんという平穏。こうでなくてはならぬ。こんな日が永遠に続けばいいのに。 『突然の明日』は、犯人はバレバレだし、動機に意外性もないし、アリバイ崩しになんぞ興味はないし、大して面白い本ではなかった。

龍神池の小さな死体

『龍神池の小さな死体』という作品があるというのを初めて知ったのは『本格ミステリベスト100』だったろうか。それ以来、読みたくて読みたくて仕方なかったのだが、やっと読めた。面白かった。20年近く「読みたいなぁ」と思ってたんで、期待値もかなり上がっ…

犬神家の戸籍

さすがに熱はもう出ない。というわけで、副反応も鎮まった(腕はまだ痛いけど)。午前中は仕事に出て、昼からは部屋の模様替え。ただ位置を変えただけなんだが、随分と部屋が広くなった気がする。本の整理もしなくちゃなぁ。 『犬神家の戸籍』は興味深い内容…

可制御の殺人

朝から甥のスーツを取りに行ったり、空き缶を捨てに行ったり、段ボールを捨てに行ったりと忙しく動き回った。丸一日休める日というのは、なかなかない。 息子の昔のオモチャを買い取ってもらう。買取コレクターに写真を送ったら「これじゃ500円~1000円で、…

剣客商売読本

今日も午前中は出勤。昨夜、また家内と息子が揉めた。家内があまりに暴言を吐くので、私が叱ったら、今朝は息子が朝から出かけるというのに起きて来もしない。家中に不機嫌を撒き散らして、口も利かない。息子を車で送り届けて、その後で職場へ。心身ともに…

誘拐犯はカラスが知っている

地獄のような暑さが続いている。エアコンの効いた部屋にいても、ボーッとしてしまうほどだ。まだ8月になったばかりだってぇのに、ホントにたまったもんじゃない。ウルトラマンのソフビが届いたから良しとせねばならないのか。 浅暮三文『誘拐犯はカラスが知…

人生相談は真夜中のバーで

毎日暑い。言いたかないが、暑い。幸い、室内で仕事する事務職だからナントカなってるが、これで外で肉体労働しろなんて言われたら、2時間経たずに死ぬだろう。 蒼井上鷹『人生相談は真夜中のバーで』は、もっと軽い感じかと思ってたら、意外な読後感だった…

開化の殺人

朝から出勤。向こうの連絡ミスで、1時間ほど無駄にした。せっかくの土曜の朝を潰されて、非常に不愉快である。ミスした爺は、去年もやらかしているクソッタレで、あんなのを雇ってるから、役所は貧乏になるんだ。 『開化の殺人 大正文豪ミステリ事始』は、…

貸しボート十三号

横溝正史『貸しボート十三号』を、千街晶之氏のレビューにつられて読む。角川文庫は表紙は素晴らしいが(あ、杉本一文画伯のだけね)、中身は改竄しまくりなので、ホントに楽しめてることになってるのかどうか、よく分からない。この一冊は、昔、中学校の図…

ルームメイトと謎解きを

ようやく休日が来たが、朝から送迎を2件こなし、車のタイヤを交換しに行き、ビジネス用リュックのいいのがないかなぁと探しに行き(いいのは無かった)、ガソリン入れて帰ってきたら3時を回ってた。 楠谷佑『ルームメイトと謎解きを』は、すいすい読めたけ…

崖の上で踊る

明日は仕事なので、今日は週に一日の貴重な休日。昼から雨が降るというので、午前中に買い物などの用事を済ませてしまう。年を取ると、早く目が覚めるから、こういう時便利だ。少し哀しいけれど。 石持浅海『崖の上で踊る』(文庫版だと『風神館の殺人』)は…

にっぽん怪盗伝

池波正太郎『にっぽん怪盗伝』。ドラマ化されたり、アレンジされて鬼平犯科帳の1エピソードになったりしたものもあるけれど、こういう話のドラマが受けたせいで、チャンバラが流行らなくなったのかと思うと、功罪相半ばだなぁ。ノワールもいいけど、時代劇…

日本SFこてん古典

頭が痛い。ダルイ。熱中症かも知れない。 横田順彌『日本SFこてん古典』は、オリジナルの引用部分が長くて読みにくい。旧かなだったりするから尚更だ。もっとテキトーにかいつまんで、バカバカしく紹介してくれた方が良かった。ぶっちゃけ紹介されてる本で、…

虎を追う

朝から医者。3か月に一度通ってるだけなので、特にどうということはない。 櫛木理宇『虎を追う』は、目を背けたくなるような描写があって、そこんところは飛ばし読みしたけれど、その他は概ね面白く読んだ。うまくいきすぎじゃないの? とか、ちょっとオチ…

お楽しみはこれからだ

和田誠『愛蔵版 お楽しみはこれからだ』は、当然ながら出てくる映画が古すぎて、いささかツラい。それと、エッセイも特にどうってことのない文章だし、そもそも扱われてる題材が、そんなに気の利いたセリフでもないぞ? と思うものがほとんどで、まぁ何と言…

彼女が最後に見たものは

まさきとしか『彼女が最後に見たものは』は、生きているのが嫌になるくらい暗い話だった。前に読んだ『あの日、君は何をした』もそうだったけれど、酷い殺され方をするとか、そういったことじゃなくて、ただ普通に生きるってことが、どれだけ難しいのか、こ…

断罪のネバーモア

暑かった……。こうも暑いと何もしたくなくなる。でもカード会社のサービスセンターに電話しなきゃならず、朝から何回かけてもつながらず、電話代はかさむわ、イライラは募るわ、最低だったな。 市川憂人『断罪のネバーモア』は、随分とツマランかった。いろい…

救国ゲーム

昔は当てにならないものの代名詞だった天気予報だが、最近はホントによく当たる。昼から雨だって言えば、ホントに昼から雨が降る。というわけで、遊びに出かける予定は明日に回して、午前中にもろもろ用事を済ませる。 昼からは結城真一郎『救国ゲーム』を読…

今だから! 植木等

朝一番でエディオンに行き、ゾーフィのソフビを買ってきた。開店と同時に飛び込んだが、早くから並んでいたオタクと思しき風体の輩も数名いて、ガンプラの棚に駆け寄って、数箱手にしていた。テンバイヤーかしら。ソフビの棚にも、ゾーフィやザラブをいくつ…

五つの季節に探偵は

5月も終わり。新人君のせいで、バタバタさせられた。前の職場の新人君もそうだったんだが、仕事に不慣れなのは仕方ないとして、なんか基本的に違う生命体みたいな気がしてならない。こちとら昭和のオッサンやからなぁ。 逸木裕『五つの季節に探偵は』は、す…

怪異猟奇ミステリー全史

風間賢二『怪異猟奇ミステリー全史』は、なんだかパッとしない本だった。エログロとか変態性欲とかいう言葉で煽ってるくせに、内容が伴ってない(まぁ、もともと、そんなつもりで書いてるんじゃあないんだろうけれど)。何冊か読んでみたいかも、と思わせて…

必殺! 裏稼業の凄い奴ら

最近、心が荒んでいて、必殺な気分なので、『必殺! 裏稼業の凄い奴ら』を久々に読む。朝日放送の山内久司プロデューサーが貶していたけれど、こんなに面白い必殺本は他にないと思う。多少なりと偏った見方って奴もあるかもしれないけれど、それがあるからこ…

2時間ドラマ 40年の軌跡 増補版

せっかくの休みではあるが、相変わらずの息子のせいで、楽しめも安らげもしない、実に酷い一日となった。元農水事務次官長男殺害事件を思い出すことが多くなっている。私はエリートでも何でもないけれど。 大野茂『2時間ドラマ 40年の軌跡 増補版』は、作品…

全裸刑事チャーリー

ようやく休日に辿り着いた。と思ったら、午前中、何故か少々仕事する羽目になった。その後は、七尾与史『全裸刑事チャーリー』を読む。インパクトあり過ぎなタイトルなのだが、中身は男子中学生レベルのバカ話だらけの極超短編集で、ミステリーですらない話…

名探偵に甘美なる死を

今期、私が見ているドラマは土曜に集中してて、日曜の午前中は、それとニチアサの消化で終わってしまう。まぁ、そのことに特段不平はないのだが、せっかくの休みの遣い方としては、もったいないというかなんというか、つくづく休み下手だなぁと思う。 で、昼…

相互確証破壊

土曜も出勤だったし、今週末から始まるゴールデンウイークも祝日は出勤だし、このままじゃ体を壊すので、今日は休みを取った。ゆっくりしようと思ったが、昨日来、息子が首を痛めて頭痛が酷いというので、朝から整形外科に連れて行き、そのあと学校まで送り…