明和電機

サバオ

◆『明和電機の広告デザイン』を読む。こういう本は大好きだ。明和電機は特に私好みのデザイン(ロゴからして最高!)なので楽しくて仕方ない。と同時に羨ましくて仕方ない。こんな才能を持ち,なおかつ,それを世に問える人達って,なんて素晴らしいんだろう。
◆高校の夏休みに芸術大学の夏期講習という奴に通ったことがある。一応そっち系も狙ってたんである。しかし,行って講師に「ちゃんと美術を習ったことないでしょう?」と言われてしまった。確かに高校の美術の時間なんて基礎もへったくれもないから,一目で私が訓練されてないことが分かったのだろう。それに,芸術の世界というのは,誰に師事したとか,どこそこの芸大を出たとかいうのが非常に幅を利かせる世界であることも教えてもらった(そんなこと教えるなんて考えてみりゃ変な講師だったな)。
◆結局バブル真っ只中,史上空前の売り手市場といわれた年に公務員というこれ以上ない堅い職業に就いたわけだが,今でもデザイン関係の本を見ると,なんとなく心が落ち着かなくなる。ホームページを作って遊んでいるのは,少しでも芸術の世界に近付いていたいという欲求の表れかもしれない。