性懲りもなくCDの整理をしている。整理というと聞こえはいいが、要は「もう聞かないな」というジャズのCDを売り払うのだ。ところで、私の好みという奴は世間一般からかけ離れていて、いわゆる名盤って奴をことごとく売り払ってしまう。例えば、ジャズ喫茶のマスターにアンケートを取った結果を並べた『ジャズ喫茶マスター、こだわりの名盤』という本があるのだが、そのトップ10である下記の10枚のうち、ビリー・ホリデイ以外は全部持っていた(ジャズ・ボーカルは聞かないから)のだが、今でも持っているのは、マイルスとソニクラとロリンズとパウエルだけ。それらも売り払う踏ん切りがつかなかっただけで、どれ一つとして愛聴盤ではない。良さがあんまり分からない。こんな私がジャズ好きを名乗っていいのかと思うのだが。