犬神家の一族

クリスマス・イヴに放送するような話でもないと思うのだが、リア充どもに血の制裁を! という意気込みなんだろうか、フジテレビは。しかし、内容は実にお粗末な代物であった。2時間枠に収めるためか、いろんなところが端折られてて、思いっきり駆け足で話が進むダイジェスト版みたいな作りで、味わいもへったくれもあったもんじゃない。かてて加えてキャストが軽い。それなりのキャリアの人となると梶芽衣子くらいだが、無駄遣いとしか言いようがない。なんやかんやと揶揄される2時間サスペンスより出来が悪い。市川崑監督の大傑作が既にあるのに、改めて作ろうって言うのなら、それなりの工夫が必要だと思うのだが、そんなものは一切感じられず、浅はかにも市川監督版の上っ面だけ真似て大失敗。視聴者を舐めているのがバレバレの駄作。評判がいい(らしい)稲垣吾郎版の再放送でもすりゃ良かったのに。

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