黒いハンカチ

昨日腐した『相棒』だが、今夜は良かった。ええ話やった。よぉ出来とった。来週はカイト殉職!?なんて煽りが入っとるが、そんなことをやっとるようでは、いかんね。久々に津川雅彦登場で、小野田官房長絡みの事件ってだけで十分やんか。もっとも、この二人を担ぎ出すってことは、よっぽど手詰まりなんやなぁと思うけど。

小沼丹『黒いハンカチ』読了。間羊太郎の『ミステリ百科事典』でやたら言及されてるから気になって読んでみたものの、実につまらん本だった。て言うか、これって推理小説?と思うほどの出来。なんか変ね?なんてことが起き、しかもキッチリ描写もなく、なんや知らん間に解決したようで、後から話を聞いても、イマイチ説明不足な感じで、結局何がどうなってたのか要領を得ず、そのくせ殺人犯かも知れん奴を見逃したりするという、とんでもない話の数々。埋もれた名作を発掘!なんて煽ってみたところで、忘れ去られるには、それ相応の理由があるのだなぁと再確認するだけのことなのだね。