ビデオ屋にパステルユーミが……

x001it2005-01-15

千年女優』はあんまり面白くなかった。絵はキレイなんやけどストーリーが退屈。同じスタッフの『PERFECT BLUE』よりも落ちますな。

さて,久しぶりに最低最悪の映画を見ました。『神風』。1986年フランス映画です。役に立たないものばかり作る科学者のデブオヤジが会社をクビになり,鬱憤晴らしにスゴイ発明をする。それは,自宅のテレビのブラウン管からテレビ局のTVカメラまで超音波を逆流させて,カメラの前の人物の内臓を破裂させるというスグレモノ。これを使って世間に復讐する(て言うか,単にムカつくテレビのキャスターを殺してるだけ)デブオヤジと冴えない刑事の対決という『怪奇大作戦』かお前は,という設定なんですが,デブオヤジの動機が「クビにされてムカついた」というだけで深みも社会性もあったもんやないし,捜査にも緊迫感が感じられず(ダルさを増幅する音楽を担当したのはエリック・セラ),90分付き合うのはものすごい苦痛です。で,何故タイトルが『神風』(原題“KAMIKAZE”)かと言うと,狂気に走って犯罪を重ねるデブオヤジが「神風」と評されたから。何の伏線も日本に関係するシーンも何も無く,唐突に「あなたは神風」とか言われるんですよ。そのときデブオヤジは何の意味も無く隈取をして背中に「神風」と刺繍のあるシャツを着てましたけど。そして「俺は神風だがハラキリではない」とか言って逃亡しようとしてました。国辱映画です。製作総指揮はリュック・ベッソン。やっぱりなぁ,こいつは最低やで。

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