孤島の十人

グレッチェン・マクニール『孤島の十人』は、すいすい読めはしたものの、巻措く能わざるというわけではなくて、あんまり中身がないから早く読めるという作品。登場人物の見分けがあんまりつかないし、いくらなんでも(犯行が)無理なんじゃないの? と思えるところも多い。日本人が書いたら、もっとウエットになったかもしれんなぁ、と思うのは『十角館の殺人』の印象が残ってるからかな。