【ブログ】夢の話

このところ,やたらと疲れる夢を見る。大長編で息つく間もなく,起きても全然爽快感がない。疲れるために寝ているみたいでたまらん。

【その1】芸者を好きになる私。しかし,その芸者の出ている店は,何者かの嫌がらせで店を畳まざるを得ない状況になっていた。なんとかしようとする私であるが,相手は,卍党か山田風太郎忍法帖に出てくるような刺客を次々に放ってくる。絶体絶命の私は,ついにビッグワンに変身,敵を撃退するが,実は,これはすべて映画の撮影で,この試写を見た私は,極めて冷静に映画を批判。更に良い映画を撮るため旅立つ主演女優(芸者)と別れることになるというメタフィクショナルな悲恋もの(荒唐無稽なアクション含む)。主演女優は深津絵里

【その2】いきなり『三姉妹探偵団』とタイトルが出るが,赤川次郎とは関係ない。なんとアニメ。主役は双子の少女。これは,実際に双子である私の妹である。幼い頃の恐怖の記憶の正体は何か。いないはずの息子を虐待する隣家の主婦(片平なぎさ)とは。やがて姿を消す双子の片割れ。そして,隣家とつながっていた大時計の裏側から血まみれの殺人鬼が……!解決編で突如実写になったり,双子だと思ったら三つ子だったり(だから『三姉妹』だったのね。これは私が一番ビックリ),ラスト,火掻棒で串刺しになって,暖炉で焼け死ぬ真犯人,片平なぎさ……と思ったら,実は,双子が書いた小説でした,という訳の分からんオチ。片平なぎさ以外は,全員私の身内が出演(でも,私は出ていない)という,ある意味,最も疲れる内容。

【その3】時代錯誤的に大金持ちの屋敷で,幼い少女二人が眠る部屋から出火。鍵は内側からかけられており,完全な密室。事件性はないと見られていたが,詳細な犯行声明と,次の犯行予告が送られてくる。この謎に立ち向かう私。私は何故か清掃業者に身をやつした刑事役。正統派ミステリで,恐ろしいほど辻褄の合った内容に,自分でもビックリ。共演は財前直巳,樹木希林石丸謙二郎原田知世

【その4】幽霊が実在するとしか思えない状況で自殺した学者の謎を暴く私。舞台は,トイレの窓から海と廃止された列車の高架橋が見える地方都市。ソラリスじゃないけれど,ずっと雨が降っている。幽霊は実在するか,霊魂とは,記憶とは,空間とは,とかなんとか,やたらと議論しまくっており,哲学的というか形而上学的というか,難解極まる内容で,しかも未完。共演は山本学白い巨塔』の里見医師のイメージ)。

【その5】海外旅行中に襲われる私(襲ってくるのが,宿の厨房にいる京塚昌子だったりする)。ジャイアントロボ(アニメ版)の国際警察機構や十傑集みたいな特殊能力を持った刺客をかわしつつ,恐怖の統制国家からの脱出を図るが,対立する二大勢力の争いに巻き込まれていくノンストップ・アクション。タイにいたはずが,いつの間にか半ば水没したヨーロッパにいたりする。共演は藤岡弘鉄腕アトム,ビビる大木。北川景子高島礼子が友情出演。

……なんだって,こんな夢を見るのだろう。寝る前にはトゥーツ・シールマンスのアルバムを聞いたり,『つぎはぎ仏教入門』を読んだりしているだけで,夢の内容とは全然関係なさそうだし。いよいよ狂ってきたのかしら。