沈黙の鎮魂歌

『大福星』と『沈黙の鎮魂歌』を連続で見る。世間じゃ『マッド・マックス』だ『ラブ&ピース』だと騒いでいるのに、こんなのを見てる私。

『大福星』は、西脇美智子が時代を感じさせる作品。今の若い子は知らんかな、ボディビル界の百恵ちゃん。百恵ちゃん自体を知らんだろうな。引退して35年経ってるもんな。それはさておき、主な舞台が日本ということで、お約束の変な忍者やヤクザが出てきて大騒ぎ。日本でロケしてるのに、香港映画独特の「そのへんで撮りました」感が横溢してるのは何故だろう。海外ロケなんだぜ。サモハン、ジャッキー、ユン・ピョウ揃い踏みなんだぜ。で、今回も、やっぱり字幕版。夜中のジャッキー・チェン(も出てるけど、サモハン主役ね)は字幕にするって決めてるのか。関西テレビは、まるで分かっとらんな。

『沈黙の鎮魂歌』はセガール拳炸裂。安定のB級テイストが頼もしい。今回は元ロシアン・マフィアの役ということで、いつもの情け容赦ない暴力シーンにロシア民謡が流れるというトリップ感満点の作品。こちらは安心の大塚明夫の声で楽しめる。考えてみりゃ、いまどき洋画でフィックス声優って、ジャッキー・チェンとスティーブン・セガールくらいだなぁ。寂しいもんだ。