ファミリージョギング大会

去る日曜日……とても可哀想な物語です。聞いてください(BGMは,クロード・チアリ「夜霧のシルエット」(テレビ朝日系『土曜ワイド劇場』「京都殺人案内」テーマ曲 )。
日曜の午前に「ファミリージョギング大会」というのが予定されていました。運動なんか大嫌い,ジャズを聴きながらミステリを読むのが趣味というイカすインドア派の私は,そんなもん行きたくないなぁとは思いながら,一応マイホームパパのふりをしているので,みんなでお出かけが嬉しい息子(4歳)や何故か一緒に参加する姪(小4)の手前,普通の顔をしていました。
でも,天気予報では「日曜は雨」と言ってましたし,九州なんかでは避難勧告まで出てましたから,うひひひひと喜びながら,どうせ中止じゃと安心して,ナウなヤングの私は,ツイッターで夜更かしして遊び,ついでに夜通し雨乞いもしていたのでした(ちなみに,私は怪人雨男です。)。
実は前夜も徹夜でツイッターしてて,結局2晩連続徹夜してしまった私なのですが,ふと窓の外を見ると,雨なんか降っていないではありませんか!ゴーカイジャーを見てオーズを見たら思い切り寝てやろうと思っていた私の思惑は,見事に外れてしまったのです。ひどい。あんまりです。
そんなわけで,徹夜明けという最悪の体調のまま,宝が池公園に行く羽目になってしまったのでした。少しでもテンションをあげようと,最近思い切って買ったタワーレコードの帽子(高かった……)を被って車を出しました。
ジョギングは,宝ヶ池周囲1.5km。でも,家族みんなで,ということなので,そんなにスピードを出す必要もないでしょうし,と高をくくっておりましたが,それでも1.5kmというのは,普段運動なんか全然しない私には,それなりにキツイものでした。
その後,なんかゲームみたいなことをやったり,勝手にミミズをつついたり,どっちが頭かを見分ける方法を教えたりして子供達(他所の子含む)と遊んだりして,さぁ帰れると思ったら,「では,タイムトライアルを始めます」という声が……。
そういえば,そんなこともやると言ってました。家内は中学だか高校だかのときに陸上をやっており,姪は運動会で同級生の女の子と走らせてもらえないほどの俊足。二人は張り切って走ると言ってましたので,慎み深い私は,息子と応援に回ろう(幼稚園児はエントリーできないのです)と思っていました。
が……!
私の名前も呼ばれたのです。登録なんかしていないはずなのに,なぜ!焦ってエントリーの名簿を見に行くと,私の名前が書いてあるではありませんか!しかも,一部ひらがなで!……姪の陰謀です。姪は,実は走るのが速い私と競いたかったのでした。
しかし,私が速いのは,あくまで短距離。しかも「バスに乗り遅れる!」とか「おしっこ漏れそう!」とか明確な理由のあるときにだけ発揮される能力で,走ること自体が目的などという意味不明の,おまけに長距離なんかには,私の加速装置は全然関係ないのです。更に,さっき既に1.5km走った後なので,かなり疲れています。最悪です。
……私は,死人のような顔をして走りました……
結局,姪には3秒差で負け(ちなみに,家内には1分以上の差をつけて勝ちました。所詮,過去の栄光ですな。10kgも肥って走れるかいな)。疲れきった私は,足をブルブルさせながら車を出し,帰途に着いたのでありました……
そんなわけで,足が痛いのです。おまけに寝不足です。体調最悪です。誰か助けてください。