怒られて怒っている

怒る!

◆私が休職してる間に,職場では電子決裁なるものが導入された。これは,今まで書類作って印刷してホッチキスでとめてハンコを貰いに行くなんてことを全然しなくていいシステムだ。パソコンで書類作ったら,そのまま直近の上司にデータを送る。上司はそれを見て承認したり差し戻したりするという便利なものなのである。紙を使わないで済むし,仕事のスピードも上がる。それに,もともと人と話すのが得意ではない私には有難いことこの上ない。が,しかし,これを嫌う上司がいるのである。
◆ある場所を借り上げるのに,予定より早く下見をしなくてはならない事態が出来し,こっちの係長の予定なんかお構い無しに日程押さえて(だって相手がその日しかダメって言ったんだもの)もう一人の担当者と一緒に出かけたのだ。携帯で写真も撮って,報告を電子決裁で回したのだ。ところが,課長はこれが気に食わないらしい。「私に一言言ってくれれば,わざわざ下見に行ったり,報告書作る手間なんか要らなかったのだ。報連相(報告・連絡・相談)がまるで出来てない」だと。一言言ってくれれば,って,俺は言ったぞ係長には。これこれこういうわけだから行ってきますと。ちゃんと事前に了解貰って仕事しとるんだ。大体,課長にいきなり相談する奴なんかいないし,一言言えば解決するなんて誰が想像できるんだ。そんなこと言うくらいなら最初っから指示すりゃいいじゃねぇか。「報連相がまるで出来てない」のは課長と係長の方だろうに,なんで私が怒られなきゃならんのだ。係長なんか知らん顔してやがるし。よっぽどキレてやろうかと思ったわい。
◆せっかくのシステムも,こういう古い奴がいるから役に立たなくなるのだ。わざわざ説明に行く時間の方がよっぽど無駄だ。この電子化が進めば,やがては通勤するなんてことも必要なくなるかもしれない,なんて夢見ていたけれど,絶対無理だな。