やさぐれ兄貴の帰還

レギュラー7人時代突入か

◆雨が降るって言ってたのに,朝は快晴,今は曇って湿気てるけど雨は降らぬ。まぁ,今日一日は家にこもって読書しようと思ってたからいいんだけども。
◆で,篠田秀幸の弥生原シリーズ。ここんとこ連続で読んでるわけですが,先に言っておくと,決して「傑作!」「超オススメ!」なんて代物ではない。各種ベストテン物でも見たことない名前だし,激賞してる人も見たことない。じゃあ,なんで連続して読んでるのかというと,その雰囲気が微笑ましいからである。過去に実際にあった事件(宮崎勤とか下山事件とか)を絡ませ,新解釈を施しながら,やれ祟りだの怨念だのと因習が支配する田舎で起きる連続殺人。基本的には,そういうお話ばかりである。登場人物の名前も犬神だ野々宮だと聞いたことのある名前ばかり。横溝正史マンセー!な気持ちが表れまくっている(話は変わりますが,NHK教育で『知るを楽しむ〜私のこだわり人物伝・横溝正史』ってのをやってますよ)。んでもって出版社は角川春樹事務所。角川春樹本人や薬師丸ひろ子本人まで登場。石坂浩二と同姓同名の出演者もいた。角川映画マンセー!そのくせ「読者への挑戦状」が出てくるのがすごい。本格推理マンセー!文章も読みやすくて,読み始めたら,ぐんぐん先に進める。
◆ところが,過去の事件の新解釈がイマイチ地味だったり(その点,『邪馬台国はどこですか?』の足元にも及ばぬ。あ,日本史ものはダメね。私興味ないから),そもそも,現在発生中の事件との接点がほとんどなかったり(過去の事件の新解釈が現在の事件解決の重要なファクターとなる,ように書きたいんだろうけど,うまくいってない),現在の事件の真相もショボかったりして,何と言うか,作者の意気込みと筆力の間にかなり深い溝がある感じです。
◆でも読んじゃうのよなぁ。なんなんだなぁ,変にメタとか前衛に走る(でマニアの評価が高かったりする)作品より,ずっと「推理小説」している。テクニックが追いつけば,かなりいいものになる気がするんですがねぇ。将来に期待だ。まぁ,気軽で手軽に読めるから,変に成長してもらわなくてもいいけど。
◆ゴーオンゴールド,ゴーオンシルバー,見ましたか?昔は銀色なんて照明とか反射とかの関係で使えない色だった(だから仮面ライダーXはグレイになっちゃった)のに,技術の進歩ってすごいねぇ。
◆最近仕事が忙しいせいか少々疲れ気味。パ〜ッ!と買物でもすれば気が晴れるのかもしれないが,金がない上に,特に欲しいものもない(て言うか,ありすぎて絞れない)。虚しい今日この頃です。

やっぱり,これはいいアルバム