海外ミステリ

常盤貴子

◆ロス・トーマス『女刑事の死』,マイクル・リューイン『沈黙のセールスマン』読了。意地で猛スピードで読んでやったぜ。前者は,女刑事の謎の死を,その兄が調べていくというのが基本で,それだけに的を絞って書いてくれたらよかったのに,この兄貴に別の仕事も一緒にさせるから話がややこしい。物語に対する興味が分散して面白味半減。後者は,入院したまま何ヶ月も面会させてもらえない患者の謎がメイン。これはストレートに話が進んでいくので面白かったです。ただ,真相はあまり大したものではなかったけれど。