ジャズはもう死んでいる2

浜口順子

◆下の,ねひつじさんの書き込みを読んでなるほどなぁと思ったのだが,確かにオーディオのためにCDが発売されてる気がする。いわゆる名盤と呼ばれる作品は,やれ16ビットの20ビットの24ビットのデジタルリマスターのと,何種類出せば気が済むのか。紙ジャケの次はLPサイズのジャケットにCDが入ってるという気狂いじみた品物まで出ている。しかも,値段は安いので,昔買った人(私みたいな人ね)は腹が立って腹が立って仕方ない。まぁ,それはともかくとして,いわゆる名盤という奴を究極の状態にまでしようという情熱が,新しい作品を紹介しようという意志よりも遥かに大きいとしか思えない。
◆て言うか,ジャズというのは,いわゆる名盤という奴ら(及び,それと同時代の作品たち)にだけ捧げられる名称なのだろう。つまり,それらは「単にジャズでしかない音楽」なのだ。新たな試みやなんかを盛り込んだら,それはもうジャズではない何か,ジャズの要素を持った別の音楽になってしまって,ジャズ専門誌=単にジャズでしかない音楽しか語れないスイングジャーナルでは,扱いきれなくて当然なのだ。しかし,そうなると,どこで新しい作品を知ればいいのだ?スイングジャーナルに生まれ変わってもらうしかないのか?それとも,姉妹誌として,もっと初心者を含めて広いターゲットを狙った雑誌を作ってもらわなきゃならないのか?

これが比較的近いのかな?