永遠に沈んでろ

x001it2004-11-15

何をトチ狂ったか『宇宙戦艦ヤマト完結編』なんてものを見てしまったのである。劇場版の中で,これだけマトモに見た記憶が無かったので借りたんやけど,正直見なきゃ良かったというような駄作。なにしろ設定の詰め込みすぎで収拾つかなくなってやんの。基本ストーリーは「水惑星アクエリアスの接近によって水没の危機に見舞われる地球。それは同じくアクエリアスにより故郷を失ったディンギル帝国がアクエリアスをワープさせたためだった。未曾有の危機にヤマトは初代艦長沖田十三(死んだってのは佐渡先生の誤診だったんだって)の下,最後の航海に旅立つ」。これだけ。なのに,まず,突如現れた銀河が銀河系と衝突するところから映画がスタート。ものすごくスケールのデカイ話やのに,ここに出てくるだけで,この後のストーリーと何も関係なし。更に,本作の舞台設定を無駄に豪華なナレーター仲代達矢が解説。ナレーションで済まそうってのが,どうしようもない。2時間30分もの長尺で処理できないのは,映画を作るという基礎的な能力が無いとしか言いようがない。銀河の衝突も敵ディンギルの存在(地球の先住民族だったとかいう設定)もデスラーの登場も,ストーリー展開には不必要。地球水没の危機!どうするヤマト!これだけで成立するがな。そのくせエンディングは無意味に長くてトランザムだの八神純子だのの歌が流れまくる。もう最悪。こんなトンデモ映画のために,貴重な時間を無駄に費やしてしまったのでした。