教室が、ひとりになるまで

妻子が帰省したので、やっと静かな暮らしが訪れた。あのガミガミ言う非論理的な声が聞こえないだけで、なんと安らげることだろう。数日とはいえ、実に貴重だ。

浅倉秋成『教室が、ひとりになるまで』は、犯人の動機に、いたく共感してしまった。作者は私より20歳も年下。まさか50歳のオッサンに共感されるなんて思ってなかったろうが(笑) 特殊能力がどーのこーのとか、そんなんドーデモイイ。この動機、これに尽きる。ちょっと作者は純粋すぎるんじゃないの、とオッサンとしては思わなくはないが、決して嫌いじゃない。今年最後に、これが読めて良かったと思う。

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