眠りをむさぼりすぎた男

休日くらい、いくら眠りをむさぼってもいいように思うのだが、隣で解体工事をやってるので、そうもいかない。何も祭日にまで張り切って仕事することはなかろうに、と思う。騒音と振動がただごとではなく、埃が酷いので窓も開けられない。音楽鑑賞もままならず、ひたすら本を読む一日となった。

クレイグ・ライス『眠りをむさぼりすぎた男』。これは面白い。ラストに至るまでが面白い。それだけに、ラストがつまらなく感じた。

ジョン・ディクスン・カー『死が二人をわかつまで』。なんやかんや言って、カーは面白い。トリックがどうのという問題ではなくて、読み物として、とても面白い。

アントニイ・バークリー『地下室の殺人』。これも面白かった。バークリーというと毒チョコばっかり宣伝されるけれど、こういうのとセットでなきゃ、本当の面白さは分からんのではないか。