寝たきり中年

美味しかった。高かった。

◆せっかくの三連休だってのに,風邪が治らないもんだから薬飲んで寝たきりよ。もったいねぇ。意地になって島田荘司『リベルタスの寓話』を読みきった。前にも書いたが,この人は推理小説なんか書くのやめて,感動フィクションドラマを書くのに専念すればいいと思う。『溺れる人魚』も『最後の一球』も,推理なんてどうでもよくて,事件の背景に何があったか,主人公達はどんな暮らしをしていたのかって方に力入れてるもんな。推理も,真相に一歩ずつ近付いていくサスペンスも,世界が崩壊するのかと思わせるほどの真相(大カタストロフィ)も,どうでもよさそうなんだもん。再現フィルムみたいに主人公達を描く部分の方がずっと面白いし。どうよ,この際?
◆フリップ村上氏の『マリア様がねてる』(http://home.h00.itscom.net/dokuritu/moeko/moeko2-topframe.html)も全然考えられない。集中して思考ができない。大体さぁ,ストーカーから守ってくれって言われてるのに,なんで聖堂の中で待機しないんだ?キャットウォークで待ち構えてた方が効果的だろ?庭のど真ん中に一人ぽつねんと座ってても,いざと言うときに何も出来ないじゃないか。合鍵すら貰ってないなんておかしすぎる。それに,時計が7時間も進められてたら分かるだろう,普通。ずっと,その大時計を見張ってて,変だと思わなかったのか?いざ聖堂内に突入!ってときも,タイミングよく警備員が現れなかったらどうする気だったんだ?んで,突入して手近な部屋のドアを叩いたら,本来一番遠くの部屋にいるべき女の子が顔出したってのは何故だ?部屋を取り替えてたのか?何のために?それに時計塔の機械室。「内側から完全にロックされてる」って,なんで「内側から」なんだ?鍵をかけた奴は,どうやって機械室から出たんだ?それに犯人は何故,凶器を放り出しておかなかったんだ?別に,その場に置いてあったっていいじゃん。あぁ分からん。鐘を鳴らしたのは①犯行時刻及び場所を第三者に明確に知らせたかったから(丸窓が開いていたのも同じ理由)②その鐘の音によって,あの人とあの人が「何事かと思って駆けつけた」ことが不自然と感じさせないため(裏返して言えば,その人たちは鐘が鳴るより以前に聖堂内にいたということを隠したいため)だと思うんだが,それが何のメリットも生み出してない気がする。写真が発見されるタイミングも変だしなぁ。どう考えても動機に関する思考をミスリードしようとしてる気がするんだが……あぁ分からん。締切までに完璧に納得できる推理を打ち立てられるのだろうか?どうも無理っぽいぜ,ちくしょー。