◆半年に一度の車の点検に行ってオイルとバッテリーを交換しました。作業してはる間，カバンに忍ばせた『言葉の常備薬』を読んで，少々インテリな雰囲気を醸し出していると，担当さんが「お車の調子はいかがですか？アリオンもモデルチェンジしたんですよ」とカタログを持ってきた。あぁ，彼には無駄というか徒労というか，そういう空しく哀しい時間が訪れるのだ。私が「いやぁ，車の調子は絶好調。いつもキッチリ点検してもろてますからねぇ」なんて言えば，担当さんとしては「ありがとうございます」と言うしかないわな。「いやいや点検なんて大してしてませんから，この際新しい車に」なんて言えるはずがない。それでも「今のお客様のお車なら65万くらいの値打ちです」と「だから，その値で下取りしてやるから新車を買え」と言いたげな顔。5年乗ってて2万キロちょっとしか走ってないもん，もうちょっと色つけられるやろ。でも，たとえ100万で引き取ってもらえても，次の車を買う金が足りんわ！それにモデルチェンジ言うても，サイドミラーにウインカーが標準装備とかそんなんやしなぁ。悪いけど，私の今の財政状況では絶対無理。車の販売て結構ノルマがキツいらしくて，私の担当さんなんか一人目は独立，二人目は入院，三人目は一度挨拶しただけ（おそらく退社），今の人で四人目よ。ハードワークやなぁ。可哀想やから誰か買うたって。
◆で，帰ってきてからはテレビつけながら息子をからかって遊んでたんですが，ふと気付くと，昔はたくさんあった子供向けの番組って全然ないのね。私が小さい頃はロンパールームにピンポンパン，ポンキッキにパンポロリン……パンポロリンの名前を出すと十中八九「そんな番組知らん」とか「お前が作ったやろ」とか謂われない暴言を吐かれるのだが，これは実在した番組ですからね！ついでに「宇宙よりのパンツマン」も実在した歌ですからね！……今の小さい子どもって何見てるんやろ？情操教育はどうなってるんやろ？
