◆見てきましたよ。思ってたよりはマシでしたが，市川崑監督衰えたり！って感は否めませんね。カット割が少なくなってる。１カットが長い。テンポがものすごく悪くなってるんです。それに画面の色目も地味になってる気がする。モダニスト市川も歳には勝てぬか。枯れたか。枯れ果てたか。それにエンディングが……。やっぱり最後にエンドロール流さなきゃならんから旧作のようにキレのいいエンディングは作れないのね。まぁ，エンドロールにちょっとしたお楽しみがあったけれど。
◆出演陣は石坂浩二の老けたのは言わない約束として，萬田久子が酷かった。とんでもない大根だ。これは予想外だった。松嶋菜々子は思ったよりマシ。と言うのも，ほとんど画面に出てなかった気がするからだ。下手するとフカキョンより映ってないんと違うか。それでも映ったときは気品の無さにビックリでしたけどね。他にいなかったのか女優。フカキョンはなんとタイトルロールに一枚看板！でも坂口良子の方が100倍良かった。富士純子は旧作の高峰三枝子とは違うシャープな怖さが出てて良かったです。このキャスティングは意表を突かれたけど正解でしたね。必殺シリーズに元締か何かで出てほしいくらい。
◆全体として旧作を100点としたら60点くらいの出来かなぁ。前売りのスケキヨ君ストラップ込みで。
