イン・ア・サイレント・ウェイ

x001it2006-01-27

◆先日来,非常に気になっているアルバムがある。マイルス・デイビスの“イン・ア・サイレント・ウェイ”。金がないからと116枚ものCDを売り払った直後に,しかも新譜でもなんでもないアルバムが気になるというのは,我ながらどういうことか良く分からないのだけれど,気になるのだから仕方がない。直接のきっかけは『21世紀ジャズ読本』で大推薦されてたこと。ただ,これは不思議なアルバムで,推薦してるのは,他に中山康樹(この人は,まぁ当然といえば当然)と確かピーター・バラカンだったかが,マイルスのベスト1に挙げてた気がするくらい。その他のガイド本等では完全に無視である。この次に出た“ビッチェズ・ブリュー”が歴史的にも内容的にも素晴らしいと誰もが言うので,その助走に当たる本作は割を食ってるのかも知れない。
◆いわゆる「電化マイルス」期以降のアルバムで,私が持ってるのは“オン・ザ・コーナー”だけで,それ以前となると“カインド・オブ・ブルー”まで戻っちゃうのだが,それだけに,この「電化への助走」みたいな位置付けに非常にそそられるものがあるのだ。ただ,例えばリターン・トゥ・フォーエヴァーの“浪漫の騎士”とか,既に持ってるアルバムと同じようなものなら,改めてコレクションに加える必要もないし,どうしたもんかなぁ。

私のマイルス・コレクション