◆見たよ見たよ見ましたよ，東映のパニック大作を。でも，緊張感とかがあんまり感じられないのね。手に汗握らないパニック映画ってのは，どうよ？いや，豪華な配役にクラクラしてみたり，千葉ちゃん兄弟列車だの，台詞一言だけでワンカット出演の志穂美悦子とか，一言の台詞も無い北大路欣也や多岐川裕美なんかを探して楽しむのも乙だったりするんですけど，ドラマ自体はかなり緩く進んでいく。何故なんだろうか？大作だってんで肩に力が入っちゃって変に重いテーマを持たせたせいで，娯楽に徹し切れなかったのがまずかったんでしょうかねぇ。一見の価値はありますけどね。
◆岡野宏文,豊崎由美『百年の誤読』読了。20世紀の百年間に日本文学史上のベストセラーを100冊取り上げて語ろうって趣旨なんですが，公正に読んでる（と思われる）だけに，イマイチパンチが弱い。いっそ悪口ばっかりに徹底した方が面白かったんじゃないか。読む価値無しと腐してばっかりってのなら，もっと楽しく読めたかも知れん。「ベストセラーになるだけある！」なんて結論じゃ，それこそ読む価値無いし。
