競争の番人

これはダメだったなぁ。公正取引委員会が舞台なのに、公取ならではってものが何も感じられない。立入検査して資料を押収して調査してっていうのを丁寧に描いてないし、資料から悪事の証拠を見つけるのも簡単な感じだし、普通の刑事ものと大差ない。また、主人公がラスボスに「お前のやってることは奥さんの復讐でしかない」とか言ってたが、それを言うなら、お前だった親父の復讐だろうがって話だし、もう全然ダメ。原作を読んでないから、原作自体がダメなのかドラマの脚本がダメなのか分からんが、もっとちゃんと作れよと思う。キャストの方は、杏にああいう役をやらせるのは、もうつらいんじゃないか。大西礼芳演じる緑川検事や、石川萌香演じる解析担当をもっと活躍させてほしかった。