黒岩博士の恐怖

緒形拳をゲストに迎えたスペシャル版「黒岩博士の恐怖」は、なんで、こんなお粗末な代物になっちまうんだと肩を落とすこと必至。これは脚本が悪いせいだ。お話はW.L.デアンドリアの『ホッグ連続殺人』と同じなのだが、倒叙には全然向かない話なんだよ、そもそも。おまけに最後は卵の指紋と来たが、このショボさは目に余る。そもそも掌にぽんと乗せただけの卵に指紋なんてつくのかね。というわけで、ミステリドラマとしては見るべきところが全然ない駄作となってしまった。更に悪いことに、西園寺と花田が初登場。この二人のせいで、この後始まる第3シーズンは、おっそろしくツマランものに成り下がっていくのであった。

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