◆やっとこさ北村薫『ニッポン硬貨の謎』の再読が終わり，相棒最終回SP鑑賞も終えた（映画とセットでいい話でした）わけですが，そんなことはともかくとして，東北地方太平洋沖地震発生から一週間が経過，死者が阪神・淡路大震災を越えたそうで，まさか，こんな大惨事になろうとは思わなかった。京都では，揺れなんて，ほとんど感じなかったのです。被災地の皆さんには，改めてお見舞いを申し上げます。また，現地で様々な活動に従事されている方々に，心から敬意を表します。
◆地震，津波の被害に加えて，原発の事故までが重なり，本当に酷い状況だ。特に原発事故への対応に関しては，ド素人の私が見ても本当に大丈夫かと不安になってしまう。例えば，アメリカ，韓国，イギリスは半径80km圏外への避難勧告を出してるのに，日本は半径20キロ圏内の住民に避難を，20〜30km圏内の住民には屋内退避の指示しかしていない。これが，健康面から見て妥当な措置なのかも知れないけれど，心理的にはかなり不安，しかも，指示の基になってるのが，隠蔽体質，嘘つき丸出しで全国から不信を買っている東京電力となると……。大体，屋内退避って，今はいいかもしれないけれど，万一，放射線量が増えたら，外に出られなくなってしまって，にっちもさっちも行かなくなるのでは？心理的不安を取り除くためにも，すぐに80km圏外への退避を指示した方がいいような気がするのだが，どうなのだろう。強権発動で，国内の宿泊施設から一般客を全員追い出して，被災者を送り込むくらいのことはしてもいいんじゃないか。自衛隊の輸送機とかで物資を輸送するんじゃなくて，逆転の発想で，被災者を物資のあるところに連れ出してあげればいいのに，と思うのはド素人の浅はかさか。地元を離れたくないとかいう人もいるだろうけれど，そこは辛抱してもらって，人手を行方不明者の救援，復興，原発対策に集中させることで，もっと効率的な作業ができると思うのだが。
