スクラップ&ビルド

篠原真衣

◆そんなわけで再び買ってしまったドン・チェリーの『永遠のリズム』。何たる無駄遣い。反省しきりの私としては,売り飛ばすCDの候補を選び出すことにしました。でもなぁ,前回かなり思い切って売ったから,「もういいや」ってCDは少ないだろうなぁ。いや,別に無理に売らなくてもいいんだけれど,買って1,2回聞いておしまい,なんてのは勿体無いですからね。「集めることと聞くこととは反比例」と中山康樹も言うております。枚数を絞って,じっくり聞いていきたいなぁと思いますですよ。『Stan Getz Plays』とかArt Farmer『To Sweden With Love』とかBill Evans『 Green Dolphine Street』あたりを狙い目に売ろうかなぁ。
◆なんかこう,ゆっくり,ゆったり生きていたいと思いますのですよ。でもねぇ,なにしろ最近物騒ですから。うっかりしてると後ろからバッサリですよ。ひょっとすると私が無差別殺人者になっちまうかも知れないし。それに「もうすぐ四十郎だがな」ですから,いつ何が起きてもいいように身辺整理をね。別に愛人や私生児がいるわけじゃないですよ。私の財産であるCDや本の話です。キチンと整理しておかなくてはね。
◆本といえば,東野圭吾の『容疑者xの献身』が文庫になったそうです。「福山かっこいい〜」とか,そういう類の気持ちで映画を見に行こうとしてる人,原作を読んでみてください。読めば分かります。映画は絶対無茶苦茶な出来です。賭けてもいいが,絶対面白い映画にはならない。フジテレビなんてバカばっかりだということが身に沁みて分かります。