リビング・デイライツ

主役の二人

日曜洋画劇場で『リビング・デイライツ』をやっていた。当然『カジノ・ロワイヤル』公開とタイミングを合わせてのことだと思うが,デジタルリマスター版で画面が異常に美しい。しかも吹替えは小川真司版。2時間枠に収めるためにものすごい編集がされているけれど,現在発売中のDVDより豪華な吹替えであることは論を俟たない。だって脇役に羽佐間道夫内海賢二飯塚昭三石丸博也ですよ。どうしてこれをDVDに流用しないかなぁ。なお,日曜洋画劇場は,この後『トゥモロー・ネバー・ダイ』『私を愛したスパイ』『ムーンレイカー』を放送する予定らしい。なんか意地になってるのだろうか?
◆007の吹替えの件に関して随分こだわっているのは,これまでビデオやDVDで出ていたものと今回のDVD(アルテミット・エディション)との最大の違いとして画面の美しさと日本語吹替え初収録であることを売りにしているからだ。吹替えなんか聞かないという人もいるけれど,わざわざ若山弦蔵広川太一郎といったフィックス声優を使うくらいなら,何故もっと気を配った仕事が出来ないのかということが(007及び吹替えの)一ファンとして大いに悔やまれるのである。ハッキリ言って声が衰えてる若山と広川を使うということはテレビの洋画劇場で吹替えに慣れ親しんだファンに対するサービスだろう。サービスするなら徹底的にやらなきゃ意味が無い。刑事コロンボのDVDは,編集のせいでテレビ用吹替えの無いところのみ新録するなど,最大限の配慮で作られている。何故同じことが出来ないのか。こんなのじゃ本当の意味での「売り」にならない。プロの仕事ではないと言わざるを得ないのである。

これぞ優秀な仕事