就眠儀礼

野村真季

◆私は寝つきは悪いし眠りも浅いという不幸な人なのである。でも,こればっかりはどうしようもない。そこで,できるだけ早く布団にもぐりこむことにしている。しかし,そうなると,ただでさえ少ない自由時間がもっと短くなってしまうので,寝転がって本をパラパラと読むという楽しみを味わうのである。
◆ところが,この本選びがなかなか難しい。長編推理小説なんか読み始めたら翌朝起きられなくなっちゃうし,マンガだとあっという間に読み終わってしまう。というわけで,好きなところから読み始めて,好きなところで読み終えられるエッセイ集みたいなものがちょうど良いのだけれど,なかなか手頃なのがない。今は瀬戸川猛資の『夜明けの睡魔』,寺島靖国の『辛口JAZZノート』を枕元に置いている。もう何度も読んだものだけれど,何度読んでも面白く楽しめる。こういう本,他にないかしら?情報お持ちの方,是非ご教示ください。