講談社ミステリーランドその2

x001it2004-10-05

大倉崇裕『七度狐』と小野不由美『くらのかみ』を読了。こんなに読書が出来るのも,相方が用足しに実家に帰ってるからで,いやぁ独身っていいなぁ。

それはさておき,前者はそこそこ楽しめたものの,犯人の目星なんか即ついちゃうので,もぉちょっとヒネリが欲しかったなぁというところ。後者は講談社ミステリーランドの一冊なんやけど,やっぱり少年少女のための本とは思えない。いや,島田荘司に比べりゃ,かなりイイ(『七度狐』と比べても,私としちゃあ,こっちの方が好み)んやけど,論理がガチガチすぎるんじゃなかろうか。少年少女のための,と銘打つからには,もっと「お話」としての面白さが備わってなきゃいかんのではないかと思ったりするんである。まぁ,少年少女ってのが何歳くらいを想定してるのかは分からんけど,少なくとも総ルビでないと読めない年齢層向きではないと思うぞ。