『特捜最前線』第172話「乙種蹄状指紋の謎!」は、復帰後の船村編としては最高傑作。ウサギと亀みたいに、坂道をひょいひょい歩く吉野を、いつの間にか追い越してる船村から始まって、あの名セリフ「能力において頭脳において、議論でも腕力でも君らには負けるだろう。だが心では私は負けない。人を信じる心では誰にも決して負けないつもりだ。君らにとって、私はのろまかもしれん、バカかも知れん。だが、だとしたら、私はそのバカになるために特命課に戻って来た。そう思ってくれていい。」に至る孤立無援の捜査、そして吉野とともに見つけた真実と、見事以外にない長坂脚本と天野演出のゴールデンコンビっぷりがいかんなく発揮された大傑作。何度見ても涙が出ちゃうね。
