ジャズ評論家は気楽な稼業ときたもんだ

x001it2006-06-01

◆『ただしいジャズ入門』『たのしいジャズ入門』という本が出ている。片や緑,片やオレンジの表紙で非常に目立つ。著者は中条省平寺島靖国。中条という人は知らないが,ただしいと銘打つからには,いわゆる超名盤をジャズの歴史やなんかを踏まえて紹介しているのだろう。寺島はどうせいつものようにいつものごとく自分の好みを書いてるだけだろうが,『ただしい〜』と同時出版ということは,初心者は名盤なんて聞いたら百害あって一利なし,という持論を,それなりに理屈をつけて書いているのだろう。……と思ったら,なんのことはない,これまでに書いたディスクレビューやなんかをまとめただけ。これで金取るのか。二重取りじゃねぇか。気楽な稼業だな,おい。ジャズ初心者の皆さん,入門というタイトルに騙されちゃいけませんよ。