男女の水死体はどこから来たか

京都殺人案内「男女の水死体はどこから来たか」は、まずタイトルからしてダメ。女の水死体なんて出てこない。それと、洋子役が荒木由美子に代わってるのがダメ。荒木由美子は可愛いけど、洋子じゃない。土曜ワイド劇場は乱歩の美女シリーズでも文代を五十嵐めぐみから高見知佳に代えるという謎の暴挙を振るっているが、これも同様(まぁ、荒木由美子は1作だけで降りたからいいんだが)。更に、音やんの相棒、小杉刑事の俳優も代わっちゃってるのがダメ。また、お話もムチャクチャで、なんで根上淳は社長のくせに、あんなにあっちこっちウロウロできるんだとか、やたら戦時中の思い出を大事そうにしてるわりに、昔やってたことは極悪非道でキャラがぶれまくりで気になって仕方ない。同期のリストラ男とか沖縄料理の女将とかラバウル小唄の件とか、本筋に関わりそうで関わらないドーデモイイところに尺を使いすぎで、根上淳の娘の結婚に関わる部分がおざなりになっているのも気になる。娘の結婚を目前にして過去の悪行が暴かれそうになる……というシンプルなところをじっくりと描くべきではなかったか。脚本が悪いのか演出が悪いのか、まぁ、駄作だな。

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