戦後日本のジャズ文化

人事異動内示で不安しかない休日。人事異動というのは、たいてい3年くらいであるんだが、私はどこの職場でも長っ尻で、3年以内で異動したのは最初の職場(最近は2年で動かすが、当時は3年だった)と鬱病で倒れた時だけで、後は短くて5年、長けりゃ6年在籍した。特に役職がつくと、2年で異動対象になるのに、現職場では5年も在籍した。ハッキリ言って異常。そのわりに、いつも全然違う職場に異動させられる。いわゆる〇〇畑って奴がなくて、常に潰しのきかない異動。この5年間、ガタガタだった仕事を立て直し、対外的にも堂々とモノが言える職場に仕立て上げ、それは自分にしかできないことだったという自負があるのだが、結局、何のご褒美もない異動内示で、単に便利遣いされてるだけって気がして涙が出る。今度も全く知識も何もない完全に未知の職場で、仕事に対する不安、人見知りの強い性格に起因する対人関係の不安で押しつぶされそうだ。

とりあえず、朝散髪に行き、ハンコを買い(異動してもハンコだけは置いていくんで、新しいのを買う必要があるのですよ、公務員あるある)、読書で現実逃避した。マイク・モラスキー『戦後日本のジャズ文化-映画・文学・アングラ』は数年ぶりの再読だが、やはり力作であるとの思いは変わらない。かなり堅苦しい内容ではあるが、ジャズ評論家やジャズ喫茶店主が書いた本とは違って、妙な観念的思い入れがなく非常に分かりやすい。

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