異常性愛記録ハレンチ

4連休は、二日目と四日目が運転手として使われ、あとは体調不良でボーッとしているという冴えないものだった。

そんな冴えない休日に石井輝男作品を見ているというのも狂った話だが、この『異常性愛記録ハレンチ』はすごかった。とにかくダヨ~ンおやじ若杉英二の演技が超ド級インパクト。公開は1969年(あ、俺の生まれた年やんけ)、時代を先取りしてストーカーを扱った社会派作品と思いきや、追いかける相手のクラブのママ(橘ますみ)の他に、ゲイボーイとSMやったり、パツキンに性病うつされたり、なんだかよく分からない性癖持ちで、挙句の果てには感電死するストーカーの狂いっぷりが見どころ。ラスト、ストーカーの死体を見下ろしながらプロポーズする吉田輝雄って、なんなんだ。一応エロ映画なんだろうが、こんなんで勃つ奴はおらんぞ。しかし、何よりビックリなのは、小池朝雄がフツーの人の役で出ていること。フツーの人なんです。しかも良い人なんです。

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