たかが殺人じゃないか

『逃亡者』だの『追跡者』だの『トレイン・ミッション』(なんやこれ、ハナっから列車ごと吹き飛ばしゃ済む話やないか、脚本家アホちゃうか)だのを見ながら、ベタトル作業。モノによってベタベタ度合いが全然違うのは何なのか。とか言いながら、作業の終りが、ようやく見えてきたというところ。

辻真先『たかが殺人じゃないか』。私は思い出話を読みたいのではなくて、ミステリを読みたいのだ。わざわざ昭和24年を舞台にしたのなら、その時代でなければならなかった必然性を持った事件であってほしいのだ。真犯人の動機(の原因となるもの)の部分をもっともっとキッチリ描いてくれれば面白かったろうに、こんなに軽く仕上げられては、残念としか言いようがない。

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